2018年10月22日(月)
こんにちは、東洋医学ライフを提案する橋本市の隠れ家鍼灸院こと蓬庵の和田です。
すっかり秋めいてきて山の方では紅葉もはじまってきています。気温も低くなり少し暖房が欲しくなるときもあります。
先日に少し背中や腕などで寒気を感じました。部屋にある温度計をみると寒さを感じるほどの温度ではなかったので、これは自分の体の方の問題だと思ってお灸をしました。
カゼは首や背中から入ってくると言ったりしますが、たしかに外邪(がいじゃ)といわれる外的な邪気は体の表面から侵襲してきます。そして首や背中には「風」と名前の付くツボがたくさんあります。
漢字ではカゼを風邪とかきますが、東洋医学ではカゼの原因となる邪気として、風邪(ふうじゃ)と寒邪(かんじゃ)にわけます。混同をさけるためにこのコラムでは一般的なカゼ症状をカゼとカタカナ表記にしています。
春に多い風邪、冬に多い寒邪とされていますが、両方が混じっている場合もよくあります。
でている症状やツボの状態をみて判断していきます。ツボが冷えているか、それとも風が不快に感じるのかなどをチェックします。
冷えは触って確認すると冷たいのがわかりますし、風はすこしあおいでみて風を実際にあてて不快に感じるか聞いたりします。
ただ、カゼにもいくつかタイプがあるのでそれだけではありません。
寒気、体表がゾクゾクやピリピリという体表レベルで不快に感じるときは、外邪(風邪や寒邪)が体に侵襲しているときが多いです。そんなときは体表の防衛機能がおろそかになっていることが多くあります。
そのときによく使うのが外関(がいかん)というツボです。外の関と書くように、外から悪いものが入ってこないように守っている関所のような働きをもつツボです。
東洋医学では表症(ひょうしょう)といったりしますが、外邪による浅いレベルでの症状のときにとても有効なツボです。冷えが原因による寝違えにも今の時期はよく使います。
手の甲側の手首から指3本の幅を肘にむかってあがった真ん中のところです。
棒灸を実際に自分でやってみました。やってからは寒気を感じなくなったので、カゼをひくまえに予防できたと思います。自宅でお灸をされる方は、せんねん灸などでやってもらってもよいです。
今はお灸を使われない先生も多いですが、カゼ症状やカゼのひきはじめのときにはとても良いです。
写真を撮るのに置きましたが、実際には手で棒灸を持ってお灸をしていきます。