こんにちは(^_^)
東洋医学で健康を考える蓬庵の和田です。
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お知らせ
4月の予定
4月は祝日にかかわらず、月、水、木、金、土曜日の施術です。

※カレンダーには、お休み、二十四節気、新月●、満月○を記載しています。
蓬庵通信
季節のお話
「清明(せいめい)と穀雨(こくう)」
二十四節気とは太陽の運行を基準にして1年を24等分し、約15日ごとに分けた季節のことで、中国の華北地域の気候が元になっています。
4月4日には清明(せいめい)、4月20日には穀雨(こくう)をむかえていきます。
清明は、立春、雨水、啓蟄、春分に続いて5番目に当たる春の節気です。
清明は、清らかで生き生きとした様子を表した「清浄明潔(せいじょうめいけつ)」という言葉からきており、春は桜や桃などの花が咲き、自然界すべてのものがエネルギーであふれた清らかで美しくなる季節です。
穀雨は、清明に続いて6番目に当たる春の節気です。
穀物を育てる雨を意味しており、田畑を潤し穀物の成長を促す春の雨のことです。
そして穀雨の次には立夏をむかえ、暦は夏にはいっていきます。
「春の土用(どよう)」
四立の前の18日間を土用(どよう)といいます。夏の土用が有名ですが、土用は各季節にあります。
東洋医学では消化や吸収にかかわる「脾」の季節になるため胃腸症状、眠気、むくみ、だるさなど水分代謝にかかわる症状がでやすくなります。
土用の期間は食べ過ぎや飲み過ぎに要注意の期間です。生活スタイルを何も変えずにできる養生は、よく噛んでゆっくりご飯を食べることです。
暑い日、寒い日、大雨の日、雷雨の日、暴風の日、春は大きく天候が変化していきます。
体調や精神状態もイライラしたり落ち込んだりと変動しやすいですが、春に調子がよくなかった方はゴールデンウィークに入った頃から少し安定してくると思います。
連休のゴールデンウィークまでもう少し、無理をせずにやっていきましょう。

コラム「食養生と土」
ここのところお米をはじめ物価高騰により食品も高くなっており、食養生や薬膳ということ以前に普通に生活していくことが大変な時代に入ってきたと感じます。
この問題は日本の政府、農家、企業、利権、紛争、災害、気候変動など、とても多くの要素がからんでいるので容易に語ることはできません。
ただ、日本人の主食であるお米が危機的な状況にあるのはとても深刻なことだと感じます。
お米をつくる農家さんからはやればやるほど赤字になる。そんな話はずっと前から聞いてきました。
なので自分の親族が安心して食べるだけのお米を作っている。そんな農家さんも多いです。
今後は日本の美味しいお米は海外へと流れ、日本人は安い輸入米を食べるという可能性もあります。
すでにこの半年ほどで大手の製菓会社、飲食店が国産米と輸入米とのブレンド米に切り替わり、知らないうちに輸入米も口に入っていると思います。
近所のスーパーにおいても、たまたまかもしれませんが安い輸入米の棚のお米が残りわずかになっており、国産のブランド米はたくさん山積みになっている光景もみかけました。
決して輸入米がよくないというわけではありませんが、安くて当たり前に食べれていた国産のお米が過去の話になりつつあります。
日本の政府は備蓄米の放出により価格が安定することを示唆していますが、すでに企業はまだ作り始めてもいない本年に収穫予定のお米の契約にやっ気になり動いていますし、米農家も備蓄米として納入する予定分を他に卸してしまうなど、今後も値段が下がらないままいくのではないかと感じます。
農家さんは不思議がってます。自分たちはこんな値段で卸しているのに、どこで値段が跳ね上がるのかと。
なかなか農家でない個人がゼロから田んぼをはじめるというのは難しいですが、まずは庭やベランダでの家庭菜園からはじめることが大切ではないかと。
初心者が作るのは難しい野菜もありますが、夏野菜のキュウリやトマトなど気軽にできるものもあります。
結果からいうと、小さな家庭菜園よりも野菜を買った方が安い場合もあるのが事実ではあるのですが、それでも多くの人が土に触れて食物を作ることを体験してほしいです。
食養生というと食べることが主として考えられますが、土に触れて体を動かすこと、作った野菜を食べることも食養生になります。
もっと多くの人が土に触れて畑や田んぼをする機会があれば、食物に対するありがたさや理解も深まります。
また健康な人が増えてくると思いますし、人によっては精神的にも安定して心身の病が改善すると思います。
実際に家庭菜園をはじめたり農家になったことで、うつ病、適応障害、パニック障害などがよくなった事例を知っています。
今は自分から調べて農家さんのところへ飛び込んでいかないと、そういう機会に遭遇することは難しいです。
なのでまずはプランターからでいいので家庭菜園をはじめるのはどうでしょう??
よかったら検討してみてください。
ここのところ身近な仲間のコミュニティで、今の日本人は畑や田んぼなど、もっと土と触れることが必要であるという話をしていますし、実際に畑をするために土地を買ったという事業家さんのことも聞いています。
自然のサイクルに応じて食材を育てて使うこと、また日々の生活をすること、それが日々の養生に繋がっていくと考えています。
今の日本人が実際に体験して学ばないといけないことだと思います。
個人的に参考になった書籍です。
良い本なのでよかったら読んでみてください。

『土を喰う日々-わが精進十二ヵ月-』水上勉:著
『ききがたり ときをためる暮らし』つばた 英子 :著 つばた しゅういち :著
和田生の写真コーナー
患者さんに教えていただいた神社の桜です。
昨年から楽しみにしていました。

撮影は令和7年3月30日です。
知らないだけで近くにも桜が綺麗なところはたくさんあるのかもしれませんね。

少しわかりにく場所なので、知りたい方は個人的に聞いて下さい。

