イフェンプロジルとめまい|コラム

さむね サムネ コラム 鍼

今回は薬で症状が悪化しためまいの症例について書いています。

2018年3月1日(木)

目次

イフェンプロジルとめまい

めまいの症例

計4回の鍼灸施術で2年近く続いていためまいがほぼ改善できていた患者様の症例です。

薬では改善しなかっためまいが鍼灸施術で落ち着いてきていたので喜んでいたのですが、耳鼻科での薬が変わってから症状が少し戻ってしまいました。

新しく増えたお薬は、イフェンプロジル酒石酸塩(抗めまい剤)、脳梗塞後遺症、脳出血後遺症に伴うめまいの改善のお薬です。

※ちなみにこの患者様は脳梗塞の後遺症でめまいになったわけではありません。

薬の副作用を見てみると、めまいの薬ですが副作用の中に「めまい」や「立ちくらみ」が入っています。矛盾に感じますが薬というのはそういうものなんです。

消化器、口渇、悪心・嘔吐、食欲不振、胸やけ、下痢、便秘、口内炎、腹痛
精神神経系、頭痛、めまい、不眠、ねむけ
過敏症、発疹、皮膚そう痒感
循環器、動悸、立ちくらみ、頻脈、顔面潮紅、のぼせ感
肝臓、AST(GOT)・ALT(GPT)上昇
血液、貧血
その他、顔面浮腫、上・下肢のしびれ感

蓬庵がお世話になっている薬剤師と相談して考えられることを検討しました。

まず、このイフェンプロジルという薬は脳の血流量をあげる薬です。

そして鍼灸施術によっても首や肩の緊張の緩和により脳の血流量は増加していることが考えられます。

それにより施術と薬の作用で脳の血流量が増えすぎていることが原因の可能性、もしくは急激に血流量が増えたことにより体が血流量を下げようとしていることが原因の可能性が示唆されました。

その後の経過の中で趣味のテニスをしたあとに強いめまいがあったことにも納得がいきます。

長期的に効果が持続する薬ではなさそうなので、今後は様子をみて薬を変えてもらうなども必要になってきそうです。

蓬庵では薬剤師とも情報を交換できる関係を構築しています。

そして薬の情報については医師よりも薬剤師の方が専門ですから、まず薬剤師さんに相談することをオススメします。

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