美容鍼の施術の前後で顔の温度をサーモグラフィーで測定してみました。
2019年1月28日(月)
この2週間ほど11名の被験者の方にご協力を頂いて、美容鍼灸の前後でサーモグラフィーで測定してみました。被験者の大半の方が鍼灸施術がはじめてということでした。
美容鍼灸とサーモグラフィー
サーモグラフィーとは?
サーモグラフィーは被写体からでている赤外線を分析して、表面の温度を可視化できる装置です。
医療の現場においても使かわれています。血流が悪い冷えたところや逆に炎症で温度が高いの部位を確認するために使われます。
今はスマホにつけて使う簡易のサーモグラフィーもあります。
美容鍼灸とサーモグラフィー
どうして美容鍼灸の前後でサーモグラフィーで測定したかといいますと、美容鍼灸ではその効果のひとつに血流の促進がよくあげられます。
しかし実際に自身の施術で血流が上がっているかを確認したことがある鍼灸師は少ないかと思います。
ですのでそれを調べるために、施術の前後でサーモグラフィーで計測してみました。
ただサーモグラフィーは、あくまでも表面の温度ですのでドライヤーで温めた場所でも変化がでます。そのためサーモグラフィーでの変化は深部の温度や血流とは結びつけるのは困難でもあります。
それでも何かしらの答えがでるのではないかと思ってやってみました。
美容鍼灸の前後での変化
あくまでも蓬庵での施術方法での変化ですので、すべての美容鍼でそうなるとはいえません。まだすべてのデータを分析していないのですが、最初の1人目の例では施術後の方が温度が上がっていることが確認できました。
蓬庵は主に刺さない鍼を使います。施術の流れはコチラをご覧ください。
美容鍼灸についての詳細はコチラをご覧ください。
施術前
施術後
上の画像では赤い部分がないですが、施術後は赤い部分が増えているので温度が上がっていることが確認できます。
サーモグラフィー測定の結論
すべてのデータをまだみていないのでなんとも言えないのですが、結論をいうと計測が難しかったです。
本当は部屋の温度や湿度もコントロールしないと研究としては不十分のようです。寒いところからきた方はとても顔が冷えていたり、またその逆もありました。
なのでデータとしては不十分な部分が大いにあるというのが事実です。あくまでも鍼灸師のお遊びとしてご理解ください。
そして、実際にやってみた印象では顔に刺す鍼だけでは変化が少ない例が多いように感じました。
全身を調節する体幹への鍼をした方が変化が大きいと感じたのと、顔へ接触鍼のような施術がダイレクトに表面の温度変化に関わっている印象でした。
蓬庵では純銀の刺さないハリを使うので、ステンレスなどよりも熱伝導率が高く有効なのではないかと思っています。
他のデータがここにだせるようなものかはわかりませんが、まただせそうならこちらで紹介させて頂きます。
まとめ
そして何より嬉しかったのは、はじめて鍼灸の施術を体験して興味を持ってくれる方が増えたこと、そして実際に自分の体のために施術の予約をしてくれた方が複数いたことです。
今回の美容鍼が良いきっかけとなってよかったです。
受けてくださった方の感想です。良かったらこちらもご覧ください。