咳に有効なセルフケアのポイント(天突穴)|臨床シリーズ【咳】

こんにちは(^_^)
東洋医学ライフを提案する蓬庵(よもぎあん)の和田です。

今日も咳に有効なセルフケアのポイントをひとつお伝えしたいと思います。

目次

咳のセルフケア

咳にもいくつかのタイプがありますが、多くの場合は胸のまわり、肩や首の筋肉がとても硬くなっています。それらのコリを緩めてあげることで深く呼吸をすえるようになりますし、咳もましになることが多いです。

咳(せき)の解説

よかったら咳についての解説もご覧ください。

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鎖骨と鎖骨の間のポイント

今回のポイントは、胸骨の上方で鎖骨と鎖骨の間です。

このあたりは咳はもちろんのこと、ノドの痛みにも有効なポイントになります。頻繁に使うかというと個人的にはファーストチョイスではありませんが、頑固な咳では使うことも多いです。

ここのポイントは押し方に注意があります。

ノドの方に強く押すとノドを痛める危険がありますし、えずいてとても痛いです。武道では急所としてねらったりもします。

ここのポイントは、下の胸骨の方にむかって押すことです(臨床的にはくぼみより少し下で胸骨の骨の上に反応がでていることも多いです。スジ状、グミ状、米粒状などの反応を感じます)。

また、くぼみの両サイドには胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)という首をまわす筋肉の起始部がついています。その筋肉の付着部を緩めることも改善に有効な方法です。

ツボとしては「天突(てんとつ)」のあたりになってきます。

天突

任脈:天突(てんとつ)
場所:鎖骨と鎖骨の間にある胸骨の上のくぼみ

胸鎖乳突筋の付着部、胸骨の上方にある痛い反応がみつかれば、そこを鍼・お灸・マッサージなど、あなたができることで緩めてください。

自宅でのセルフケア方法

天突は鎖骨と鎖骨の間にある胸骨のくぼみにあります。人差し指でくぼみを下に下に引っ掛けるように押します。のどの方に向かって押すと気管が圧迫され痛いのでやらないでください。また、胸鎖乳突筋の付着部をつまんでゆらしてゆるめていくのも有効です。

天突穴あたり

指で少し痛みを感じるぐらいの気持ち良い強さ(イタ気持ちいい強さ)で押し、指がずれないように注意してやさしくゆらしていくのがおすすめです。10秒ほどを目安に3セットほどしてみてください。

ゆらすのが難しければ気持ちのよい強さで押しながら、5回ほどの深呼吸を目安にしながら3セットほど押さえてもよいです。

最初は少ない時間、回数からはじめてみてください。効果はあとからでてくることもありますし、やりすぎは悪化をまねく場合もあります。

また強く押せば効くというものでもありません。氷がとけていくように、硬いコリがとけるイメージをしておこなうのがポイントです。

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