今回のコラムは「代脈(だいみゃく)」について書いていきます。
目次
代脈(だいみゃく)
代脈=代診
代脈(だいみゃく)ときいて意味がわかるでしょうか?
昔はお医者さんに診てもらうことを、脈をみてもらうと言ったりしました。
ですので、主治医の先生が都合が悪い場合などに代理のお医者さんに診てもらうことを代脈といいました。今の言い方でいいますと代診(だいしん)ですね。
落語
落語の中にはお医者さんやお灸がでてくるお噺もあるのですが、落語の中にも「代脈」という噺があります。
これもお医者さんのお噺です。大先生がまぬけな弟子に代診で往診にいかせるという内容です。
他にも、葛根湯医者、手遅れ医者、金玉医者、夏の医者、泳ぎの医者など、お医者さんに関係するお話があります。
最近はYouTubeでも気軽に聞くことができるのでよかったら聞いてみてください。
はなしの中では、脈をみて、舌をみて、お腹をみて、という説明がでてきます。
子供の頃に行っていた近所の小児科の先生は必ず両手の脈、舌や爪をみて、症状によりお腹もみていましたが、今から思うと漢方薬もだされていたので東洋医学的な診察をしていたのだと思います。
最近は東洋医学的に脈や舌を診れるお医者さんは少ないのではないでしょうか!?
脈診
西洋医学的には脈をみるときには脈拍を数えていることが多いですが、実は脈にはたくさんの名前がついており種類があります。
その中にも代脈(たいみゃく)というのがあります。脈についても少しだけ紹介します。
七表・八裏・九道に分類し二十四脈と呼びます。
七表の脈:浮脈・芤脈・滑脈・実脈・弦脈・緊脈・洪脈
八裏の脈:微脈・沈脈・緩脈・濇脈・遅脈・伏脈・濡脈・弱脈
九道の脈:長脈・促脈・動脈・牢脈・短脈・結脈・細脈・代脈・虚脈
・代脈(たいみゃく)
脈が飛んでいる時間が長いが規則的である。原因は、臓器の衰微、風証、痛証、七情による驚恐、打撲による損傷とされています。