てい鍼ワークショップ勉強会|開催報告

2019年8月7日(水)

こんにちは、東洋医学ライフを提案する橋本市の隠れ家鍼灸院こと蓬庵の和田です。

目次

てい鍼ワークショップ勉強会

勉強会

蓬庵や東京で開催してきましたてい鍼ワークショップの参加者を対象に、フォローアップとレベルアップを目的に開催しました。東京都、愛知県、兵庫県、奈良県、大阪府と遠方からの参加していただきました。

てい鍼とは、金や銀、真鍮や銅など様々な素材で作られた刺さないタイプの鍼のことです。

てい鍼

今回は会場として長崎はりきゅう接骨院様(大阪市住吉区万台)をおかりしました。参加者の方で小学生のお子さんも一緒に来られていたのですが、キッズスペースや子供用のDVDなどもありとても助かりました。

また、実技で使用する鍼については、業界ではユニコでしられる日進医療器株式会社様に提供をして頂きました。お灸のサンプルも頂き、参加者には嬉しいお土産となりました。快く提供して下さりありがとうございました。

質疑応答

今回の大きな目的のひとつは、ワークショップで作ったてい鍼をしっかり活用できるようになって欲しいというのがありました。

多くの場合は道具を手にしたり、新しい技術を習っても臨床の現場では活用できていないケースというのがよくあります。

まず最初に質疑応答をおこないどのようなことで困っているのかを確認しました。

鍼の使い分けのことや、具体的な施術についてアドバイスをしました。

「気(意識)」を通す

今回は少し変わったこともしてみました。新聞紙を用意してそれをパンチして打ち抜くというワークで、武道的な視点から見た「気」を通すことについて説明しました。簡単そうにみえて意外と難しいです。

鍼の施術で目的の場所に意識を持っていくことをイメージをしてもらうヒントにしてもらいました。

てい鍼は刺さないタイプの鍼なので、深いところに目的の場所がある場合はそこまでしっかりと意識をもっていく必要があります。

おやつタイム

暑い日だったので途中でアイスを食べて休憩しました。初対面の方もいたので、実技前のこういう時間は結構大切なんです。

鍼の実技

今回はツボに対するアプローチとして、刺す鍼を使って刺さない鍼の練習しました。

どうしても刺さない鍼と刺す鍼を別のもをと思ってしまう方が多いのですが、そんなことはないということを説明しました。

刺す鍼がうまくなると刺さない鍼がうまくなりますし、逆に刺さない鍼がうまくなると刺す鍼もうまくなると思っています。

まずは刺す鍼をするときの手の感覚に集中して刺してもらいました。

しっかり手の感覚を覚えたところで刺さない鍼のてい鍼でも練習します。

さらに今度は刺す鍼を使いますが、鍼を刺さないで施術する接触鍼でやってもらいました。太い刺す鍼だから強い刺激とも限らず、こういった接触鍼で使う方法もあります。

この段階までくると、鍼を刺していないのに刺しているような鍼の響(ひびき)と言われる感覚をだせるようになってきます。

この感覚を普段からできるようになると、より施術の効果があがりますし施術の時間も早くなってきます。

鍼を刺す本数を減らしたい場合や、ここぞ!と効果をださないときには1本1本を集中して鍼をしてもらいたいと思います。

また刺す鍼でも、ステンレス、銀、金、金メッキなど、様々な素材の違いを感じてもらいました。使い捨ての鍼も良いですが、職人の手作りによる鍼の良さもわかってもらえたと思います。

まとめ

今回は基礎があることを前提とした上級者向けの内容となりましたが、充実した内容になったと思います。練習して慣れないと使いこなせない部分もありますが、ぜひそれぞれのやり方の中で応用してもらえたらと思います。

後半は足にある腎経のツボに施術をしてもらいましたが、眠くなってきた方がたくさんいました。人を癒やす良い鍼ができているといえると思います。充実した内容になり良かったです。

決して鍼に限ったことではなく、手技療法でも応用はできます。

懇親会

終わってからは地鶏屋さんに移動して懇親会をしました。お酒も入ると饒舌になる参加者もいたりと、懇親会だから話せたような内容の濃いはなしで盛り上がりました。

勉強会の前に希望者で住吉大社の参拝をしたのもあったとは思いますが、古事記の話題で盛り上がったのはちょっとビックリでした。

神社ツワー、勉強会、懇親会ととても楽しい時間となりました。12時すぎに集合して懇親会が22時までと長時間となりましたがありがとうございました。ぜひまた勉強会を企画したいと思います。

https://yomogian.info/tenkinoko/

参加者のリツイート

参加者の感想

名前(Sさん)職業(鍼灸マッサージ師)地域(愛知県)性別(男性)

てい鍼の材質、形状によって違いを実際にやる側、やられる側の両方を体感できて良かった。てい鍼での毫鍼のイメージでの使い方で実際に変化を感じることが出来ました。イメージをもっと大切にしようと思えました。

名前(Sさん)職業(鍼灸師)地域(大阪府)性別(男性)

前回のワークショップ以後、てい鍼を使用する機会が増えた上での実技は、より臨床に近く参考になりました。久しぶりに響きの感覚の分かる鍼灸師と感覚を共有しながら鍼を打ち合うのは、緊張と大きな学びがありました。

名前(Tさん)職業(鍼灸師)地域(奈良県)性別(男性)

てい鍼での硬結のイメージをゆるめる方法、ごう鍼をてい鍼のように使う方法など、またハリの素材の違いで感じ方、きき方も違うことがよくわかりました。てい鍼とごう鍼、うまく使いわけながら試していきたいと思います。

名前(Uさん)職業(鍼灸学生)地域(兵庫県)性別(女性)

初めての接触鍼で、ひびきを感じることができて、とても興味深かったです。施術するときは、まだ自分では「これだ」という感覚を感じるまでには至らなかったですが、これも毎日の訓練で自分のものになるように努力しようと思いました。今回も濃くて深い内容で、参加して本島によかったです。ありがとうございました。

名前(Hさん)職業(鍼灸師)地域(東京都)性別(女性)

刺入しない鍼で、刺入したのと同じような響き感をだせたことがおもしろかったです。じっくり丁寧に感じる。鍼をする練習としても貴重でした。前回のてい鍼を作成したときのワークショップの内容をさらに掘り下げて学べて、東京から参加して本当によかったです。

名前(Aさん)職業(鍼灸師)地域(大阪府)性別(男性)

イメージすることの大切さ、明確な意図を持って鍼を使うと、より幅の広い治療であったり、効果につながると感じました。鍼を思い通りに扱うことの大切さ、重要さを学びました。

名前(Eさん)職業(鍼灸師)地域(大阪府)性別(女性)

前回よりも素材による違いがわかるようになっていてうれしかった。新聞紙トレーニングは定期的にやりたいなと思いました。いろんな鍼で太ケイを補ってもらうと、もうほんとうに眠いです、、笑、ありがとうございましたー!!

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