第4回 蓬庵てい鍼ワークショップ|開催報告

蓬庵での「てい鍼ワークショップ」の第4回を開催しました。

2020年2月27日(木)

こんにちは、東洋医学ライフを提案する橋本市の隠れ家鍼灸院こと蓬庵の和田です。

鍼灸師の先生、鍼灸の学生さんが対象に、てい鍼という刺さない鍼のワークショップの第4回を2月23日(日)に蓬庵で開催しました。

てい鍼は金属でできた棒のような形をしている鍼です。体に刺すことはなく、ツボに触れたり、なでるように使います。小児にも使える心地よい鍼です。

※てい鍼は一般医療機器非能動型接触鍼などとして分類されることがあります。今回は、てい鍼の特性を知るための研究目的で作成しております。

また、和歌山県福祉保健部健康局薬務課に助言を頂き安全に留意して実施しました。

第4回てい鍼ワークショップ

概要

今回は鍼灸師が3名、鍼灸学生が3名、三重県、大阪府、奈良県と遠方からの参加ありがとうございました。

 

だんだんと工具も増えてそろってきました。ドリルドライバーを4台も所有する鍼灸師も私ぐらいだと思います。

てい鍼の座学

午前中は資料を使って、古典からみた解釈、てい鍼の特徴、施術の適用範囲、作成に関する関係法規などを説明しました。

説明した後に、いろんな材質や形状の鍼に触れてもらいました。同じ材質でも形状が違うことで鍼の感じ方が変わりますし、素材がかわると鍼の特性が違ってきます。

まずは、なんとなくでよいのでその違いを感じることが大切です。

鍼に触れたり、鍼をかざして違いを確認してもらいました。

たくさんの鍼を目の前にしてフリータイム、実際に使ってみて自分にあったものを検討します。

また普段に触れる機会が少ない純金や純銀の鍼を使ったときの感覚も体感してもらいました。金や銀の感覚も知っていると施術で役立つこともありますし、次に新しい鍼を買うときにも参考になります。

 

実際に施術での使い方を紹介して、腕の上げやすさなどで体感してもらいました。

てい鍼で、なでる、おす、たたく、かざす、といったことを使い皮膚や筋肉の緊張部位をゆるめる方法、肩に関係するツボや経絡をつかう方法、直接に肩や首に施術する方法、井穴をつかう方法を紹介しました。

井穴という指先のツボを使った施術です。てい鍼をちょんと当てて経絡を通します。

ツボに対するアプローチです。手がにぎりにくいと言うことだったので、いくつかのツボに鍼をあてて手の動きが一番よくなる場所をさがしました。少し当ててから、運動鍼のように鍼を当てながら指の開閉をしてもらいました。

大師流小児はりのようにもってなでる施術方法です。点でなく面のアプローチです。皮フ、経絡、筋肉など目的の深さや場所を意識して施術していきます。てい鍼よりも、えん鍼の使い方に近いです。

空間や意識を使った施術方法もやりました。直接的に鍼を当てていませんが、手のツボから肩までひびく感じがあったそうです。手の操作によりかわる不思議な感覚は受けた人にしかわかりません。

 

空間や意識を使うには基礎練習と少しセンスがいりますが、なれたら誰でもできると思います。

まずは私が使うアプローチ方法を紹介し、実際に体が変化することを体感してもらいました。

てい鍼は刺さない鍼ですが、適切に使うと効果がでます。自分の体で体感するということが、使いこなす前に大切なことだと思っています。

お昼休憩をはさんで午後の作業へとすすみます。

てい鍼の作成

今回は面へのアプローチが便利な6㎜の銅が人気でした。

みんなで協力して作業スタートです。一緒にご飯を食べて、作業は協力し合ってやるので、最後の実技が終わる頃にはとても親しくなります。

この連帯感も意識していることのひとつです。ワークショップではじめて出会って、その後も交流が続いている参加者も多いので嬉しいです。

まずは素材を希望の長さに切っていきます。ゆっくり丁寧に切るのがポイントです。あとから切断面をととのえるのが楽です。

 

みんな苦労しながら素材を切断してくれました。女性の参加者も頑張りました。

素材を切断できたら、金工用のヤスリを使って大きく形をととのえます。この作業は2人でやります。

作業中はケガをしないようにグローブは絶対に必須です。また、ゴーグル、マスク、エプロンもあれば理想です。

形ができたら紙やすりでみがいていきます。この段階を丁寧にすることで仕上がりが変わってきます。粗い目のものか細かい目の紙やすりにかえながら、ひたすら綺麗になるまでみがいていきます。

 

最初はぎこちないですが、少しすると女性でもなれた手つきで電動ドリルを使いこなします。

 

回転中に触れると指が巻き込まれるので、確実に回転が止まってから先端の出来を確認しましょう!

最後に金属磨きで仕上げていきます。ピカピカになる鍼をみるのは、すごくワクワクする瞬間です。

できあがってすぐのこの笑顔!

私としては、みんなが自分が作ったものに納得をしてくれて、ケガがなく作業をおわれてホッとする瞬間です。

今回はみんなスリオロシよりの形になりました。先端を細く作るのは軸がぶれやすく加工が難しいです。

てい鍼の実技

完成したら多くの方が終わった気になってしまいますが、大事なのはここからなんです。持っていても使いこなせなかったら、ただの金属の棒です。

少しお茶を飲んで休憩をしてから実技をやります。

まずは指先にある井穴を使ったアプローチからです。経絡の流れをよくすることを目的とした施術です。

少しコツがあるので口伝しました。なかなか文字では表現できない感覚的な部分でもあります。

 

急性の症状には反応がでやすい場所なので覚えておくと便利です。作業で腕を酷使したので、うまくできれば腕や肩が楽になります。

このあとに、皮膚のレベル、筋肉のレベル、経絡のレベルなど、目的とする面を大きくなでるアプローチ、またトントンとリズミカルに叩く散鍼のようなテクニックをやりました。

まずは物理的に局所などを刺激して体に変化をだす方法から練習していきます。いろんな方向に手を柔軟に動かせる必要があるので練習が必要です。

肩こりなど気になる場所は直接にも施術していきます。肩や頭の施術は心地よい刺激だと眠くなってきます。眠くなるような心地よい施術を心がけましょう!

ツボの練習では夢分流の火曳気之鍼(ひびきのはり)といって、下腹部の関元穴に鍼をする方法をやりました。この施術だけでも上手にやると体がスッキリします。

蓬庵 勉強会 てい鍼

鍼のあて方や姿勢に注意をして施術をしていきます。姿勢によって鍼の効果も変わってくるので、姿勢や目線のコツをおはなししました。

関元穴は、呼吸が大きくなる、目の輝きがでてくることを指標のひとつとします。鍼をお腹にあてていると「目がキラキラになってきた。」とみんな驚いていました。

 

背部や腰痛の施術の練習もやりました。てい鍼は服の上からでもできなくはありません。服を脱げない状況でも対応することはできます。金毒アレルギーの場合にも有効だと思います。

最後は私も実際に受けてチェックしました。

ワークショップのまとめ

今回は新型コロナウイルスのこともあり心配でしたが、体調不良の方はいないと言うことだったので予定通りに開催しました。

最後に記念写真、10~18時という長時間のワークショップとなりましたが、参加者の笑顔も多く充実した内容となって良かったです。

もう40人以上の方とワークショップを通じてお会いしてきましたが、本当に素敵な先生や学生さんばかりでありがたいです。

ワークショップのご参加、本当にありがとうございました。

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マホロバ鍼灸院 鍉鍼(てい鍼)ワークショップ

http://tougenkyou.sakura.ne.jp/tougenkyou89/2020/02/28/鍉鍼(ていしん)ワークショップ

参加者の感想

名前(Nさん)職業(鍼灸師)地域(三重県)性別(女性)

てい鍼を使うこと自体がほぼはじめての私でも来て良かったと思えるセミナーでした!

自分だけに合った長さや太さのてい鍼が自分自身で作れるというだけでなく、鍼の種類やそれぞれの効果、使い方、メンテナンス法を教えて頂いたのも嬉しかったです。明日からでも使えるものだと思うので、セミナーを受けたままにならないように活かしていきたいと思います(^^)

名前(Mさん)職業(鍼灸師)地域(大阪府)性別(男性)

時間が過ぎるのを忘れるぐらい熱中していました。それぐらい自分で鍼を作るということが楽しかったです。そのあと「実際に使えるてい鍼」の証明に実技で試させて頂いたのも嬉しかったです。ありがとうございました。大切につかいます。

名前(Nさん)職業(鍼灸学生)地域(大阪府)性別(女性)

てい鍼づくり、とても楽しく、自分で作ったてい鍼にとても愛着がわきます。座学では使い方や特性なども細かく教えていただき、実技で自分の作ったてい鍼で治療の効果を体験することがてきました。

学校では教わらないことがたくさんでとても楽しかったです。使いこなせるよう、体の反応を感じられるように練習したいです。

名前(Nさん)職業(鍼灸師)地域(奈良県)性別(男性)

自分のてい鍼を作成できて良かった。作り方、使い方を教えて頂いたのですぐに活用していきたい。

名前(Kさん)職業(鍼灸学生)地域(大阪府)性別(女性)

長時間にわたり、座学から、作業、実際に自分で作ったてい鍼での治療のアプローチを丁寧に指導して頂きありがとうございました。まだ、気の流れなどはわかりにくく体得できませんが、てい鍼のアプローチで体の動きが変わったことは、とても勉強になりました。有難うございました。

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