夜尿症・おねしょの改善|お灸・小児はり|和歌山県橋本市の鍼灸院

お子様の夜尿症(おねしょ)で悩んでいませんか?

目次

夜尿症(おねしょ)

蓬庵の夜尿症の鍼灸施術

蓬庵では「大師流小児はり」といわれる、なでるだけの子ども専用のハリを用いて気持ちの良い施術方法で行っています。

冷えがある場合には、棒灸という輻射熱(ふくしゃねつ)を利用するぽかぽか気持ちのいいお灸を使用します。

鍼灸は自律神経を安定させ抗利尿ホルモンの分泌をよくするととともに、夜尿症に深くかかわる「膀胱」や「腎」の機能を高めます。また、夜尿症を助長する冷えを取り除き改善をはかります。

あわせて小児はりのページもご覧ください。

https://yomogian.com/syounihari

夜尿症(おねしょ)についての解説

夜尿症(おねしょ)

夜尿症(おねしょ)とは、寝ている知らないうちにおしっこをもらしてしまうことをいいます。これは、夜間につくられるおしっこの量と、そのおしっこをためる膀胱の大きさとのバランスがとれていないために起こります。

膀胱が未発達な乳幼児期のおねしょは、まだ成長の段階ですので夜尿症とはいいません。一般的に6才以降の継続したおねしょのことを夜尿症と言います。おねしょはしようと思ってしているのではないので、怒って治るものではありません。

夜尿の原因はさまざまですし、成長がゆっくりな場合もあります。ほかのお子さんや兄弟と比べたりせず、焦らないことが大切です。そのため夜尿症では、「怒らない」「焦らない」ことが大事だと言われています。

また、子どもは何かに集中していると漏れる直前までトイレにいくのを忘れてしまい漏らしてしまうことはよくありますが、6歳以上で日中に漏らしてしまうことが頻繁であれば医療機関に相談することをお勧めします。

年齢と夜尿症(おねしょ)

*0~1歳は、まだ膀胱が未発達で小さく、おしっこが昼夜の区別なくつくられるので、夜も昼間とおなじ間隔でおしっこをしています。

*2~3歳になると、膀胱が発達しはじめしためられるおしっこの量がふえてくるとともに、夜の間につくられるおしっこの量も減ってきます。

*4~5歳になると、膀胱の機能が安定してきて70~80%のお子さんはおねしょをしなくなってきますが、成長にも個人差がありますので5歳でもおねしょはよくみられます。

*6歳になると、膀胱などの生理的な機能が発達するためおねしょをしなくなってきますが、小学校入学後も10~15%程度のお子様はおねしょが続くと言われています。6歳以降でもおねしょが続く場合は、夜尿症として鍼灸の治療対象になります。

夜尿症(おねしょ)の罹患率の目安

*幼稚園年長 約15%

*小学校3年年 約8%

*小学校6年生 約5%

夜尿症は小学校6年生でも約5%いるとされていますが、多くの場合12歳を過ぎると消失していきます。

西洋医学的な夜尿症(おねしょ)の原因

*膀胱が未発達で容量が小さい(不安定膀胱)

*膀胱の容量より尿量が多い(不安定膀胱)

*習慣性の多飲や塩分の過剰摂取

*おしっこを作るのを抑制する抗利尿ホルモンの分泌不足、抗利尿ホルモンは夜間に多く分泌されるので、夜間は昼間よりも尿量が少なくなります。

*睡眠が深く尿意に気づかない(子どもは睡眠が深いのが正常)

*心理的ストレス(嫌なことなどがきっかけで、自律神経の働きが悪くなり突然はじまる)

*身体の冷え

*膀胱や腎臓の器質的な異常

*糖尿病

「夜間の尿量が多いこと」と「夜間の膀胱容量が小さいこと」が夜尿症の原因である場合が多く、夜間尿量が夜間の膀胱容量より多いためにおこるといわれています。また冷えは、夜尿を増悪させます。

夜尿症(おねしょ)の分類

*多尿型‥一晩のおしっこの量が250cc以上と多い

*膀胱型‥膀胱容量が小さく、頻尿気味でおねしょの量は少ない。(昼間遺尿を伴うこともある)

※6~7歳で150cc以下、8~9歳で200cc以下、10歳以上で250cc以下の場合

*解離型‥夜間のみ膀胱容量が小さい(難治性の場合が多い)

*混合型‥多尿型+膀胱型で一晩の尿量が250㏄以上と多く、膀胱容量も小さい(難治性の場合が多い)

夜尿症(おねしょ)の治療方法

*生活指導‥水分と塩分の摂取量・摂取時間帯の指導、排尿訓練、生活リズムの改善、冷え対策

*薬物治療‥抗利尿ホルモン薬、抗コリン薬、三環系抗うつ薬

*行動療法‥夜尿アラーム療法 (パンツが濡れたらアラームが鳴るようになっている。

夜尿症(おねしょ)の鍼灸施術

東洋医学の理論に基づいた気持ちの良いなでるハリ(小児はり)と、温かいお灸を使った施術とともに具体的な生活指導をします。

生活指導の一例‥塩分と水分の摂取時間と量を注意する(夕食を早く食べる、夕食後・入浴後の水分摂取量を注意する)、寝る前にはトイレに行く、冷え対策をして身体を冷やさないようにする。

東洋医学

東洋医学における夜尿症(おねしょ)

東洋医学では夜尿症のことを、「遺尿」「尿床」といい、大きく3つの原因があります。

*「腎」の気が不足

*「肺」と「脾」が気の不足

*「肝」の経絡に湿熱が入る

「腎」の気が不足(腎気虚、腎陽虚)

「膀胱」は「腎」の気によって温めれています。「腎」の気が不足してしまうと下腹部が冷えやすくなり、陰が強くなる強くなる夜間に夜尿を起こします。

原因として先天的に「腎」の気が不足している、虚弱体質、病中や病後で気が不足する。

*主訴‥尿量が多く、寝ている間の排尿回数も多い、冬や寒いときに夜尿が悪化する、疲労がたまると夜尿が悪化。

*随伴症状‥足腰の力が弱い、成長・知能発達が遅れ、顔色が白く、手足の冷え、寒がり

「肺」と「脾」の気が不足(脾肺気虚)

「肺」と「脾」の気が不足して働きが悪くなると、身体の水の代謝がわるくなり夜尿になりやすくなります。

*主訴‥排尿回数は多いが、尿量は少ない、疲労がたまると夜尿が悪化。

*随伴症状‥疲れやすい、身体がだるい、気力がない、呼吸が浅い、息切れ、食欲不振、便がゆるい。

「肝」の経絡に湿熱が入る(肝経湿熱証)

肝経は陰部を通るといわれており、熱がこもると膀胱へ影響して夜尿を起こします。

*肝経に熱がこもる‥イライラ、精神的な抑うつ、味の濃いもの・甘いもの・脂っこいものの過食

*主訴‥おしっこの量は少ないが、色が濃く臭いも強い

*随伴症状‥疳が強い、怒りっぽい、顔色が赤い、歯ぎしり

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