チック症・トゥレット症|まばたき、鼻を鳴らす、肩をすくめる、声が出る– 蓬庵(よもぎあん)和歌山県橋本市高野口町の鍼灸院、整体院 –

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蓬庵で鍼灸や整体で施術している症状について、私見を中心に書いていきます。

今回は「チック症・トゥレット症」についてです。

チック症は本人の意思と関係なく、突発的に体が動いてしまう、まばたき、肩をすくめる、咳払い、のどをならすなどを繰り返します。

また複数の運動チックと音声チックが1年以上続き、日常生活にも支障がでている場合はトゥレット症となります。

症状が軽いものから重症のものまであり、定期的に施術にこられる方がいるので困っている方が多い子供の症状のひとつと感じています。

西洋医学

おそらくこのページを見てくださっている方はたくさん調べられていると思いますので、症状については少しだけまとめておきます。

チック症

本人の意思とは関係なく突発的に以下のような症状が繰り返しでる。

幼稚園から小学生の男児に多く発症し、原因は不明であるが疲労、緊張、不安などとの関係が示唆されている。また、ADHDや強迫症などの病気があると発症しやすいとされる。

治療は行動療法、薬物療法(抗精神病薬、漢方薬など)が中心となる。

運動チック

単純性‥まばたき(目をパチパチ)、目をぎゅっとする(顔をしかめる)、肩を動かす、首をふる、足を動かす、

複雑性‥飛び跳ねる、舌をだす、しゃがむ、体を叩く、体の一部を触る

音声チック

単純性‥のどを鳴らす、「うっ」「あっ」と声をだす、鼻をすする、鼻をならす、叫ぶ

複雑性‥言葉を繰り返す、不謹慎な言葉、汚い言葉を言う

私見

多くのケースは病院を受診してから来られる方が多く、薬物療法をしていることも多いです。

ただ劇的な効果がないことも多く、他の方法を調べられて施術にこられることが初回は多いです。

個人的には薬について助言する立場にありませんが、良い効果がでていないのであれば長期的に服用することには疑問もあります。

余談(クリック)

私のグチになりますが、これが現実で残念なのです。

先日にこられた初回の小学生、親御さんに聞くと小児科から紹介されてチック症を専門にみている病院に通っているといいます。

診察は聴診器をあてる程度で、抗精神病薬のリスパダール(リスペリドン)を処方(90日分)するだけだそうです。

症状が変わらないと言うと「薬の量を増やす。」と言うだけだそうで、「薬を飲んでも劇的な効果は期待できないことが多い。」とも。

数年ほど同じ薬をもらうだけで、子供も病院が遠く長く待たないといけないので行きたがらない。親御さんも病院に行くことに疑問を感じているようでした。

チック症は親御さんの情報だけに頼らずしっかりと子供の様子を観察することが大切ですし、カウンセリングや子供とのコミュニケーションも大切になってきます。

町の小児科は専門外と紹介状を書いて終わりです。専門に任せることも大事だけどチック症について知る努力もして欲しい。

小児科医に質問してもチック症や発達障害は詳しくないと言われることが普通です。チック症や発達障害を施術している鍼灸師の方が熱心に勉強してることも珍しくありません。

そして抗精神病薬を90日分って普通ではありえない処方の仕方です。また薬物療法をするにしても薬をかえたり漢方薬を使う方法もあります。

専門にチック症を診ているというのに同じ薬を処方し続けて、症状が改善しないどころか悪化しているようでは話になりません。

一般的に言われているように幼稚園から小学生の男児がこられることが多いです。私の経験では8割ほどが男児です。

症状の程度は軽くなったりひどくなったりします。そしてやっかいなのは症状が変わっていくことが多く、再発して症状がでることもあります。

そしてADHDを持ってる場合は症状がより強くでることが多いように感じています。

発症の原因がわからない場合もありますが、環境の変化(引っ越し、弟や妹ができる、入園・入学)、疲労や緊張というのは深く関わっていそうです。

発表会や運動会などの前に症状がでるケースを何度も経験しています。また夫婦の関係がよくないなど家庭内の不和が関係していると感じるケースもあります。

チックの症状は意識をすればするほど悪化することがあります。声をかけて意識をさせたり、無理にやめさせたりすることは逆効果になることもあります。

チック症以外で小児はりの施術にこられていても、チック症ではないかと気づく場合もあります。

本人や両親が気にされていない場合は、あえて指摘せずに観察していることもあります。軽度の場合は知らないうちになおっていることもあります。

施術

体の状態をみていくと、すごく体が緊張してかたいお子さんが多いです。とくに頭、首、肩、背中の緊張が強いことが多いです。

東洋医学では体の緊張状態、心の緊張状態とチック症は深い関係があると考えています。

体の緊張状態が緩和することで心の緊張状態が緩和していきます。それによりチック症も落ち着いていくことが多いです。

とくに首、肩、頭の施術を重視することが多いです

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上半身の緊張が強く呼吸が浅いことが多いので、胸郭(肋骨、胸骨、胸椎)の動きをよくしていきます。

小児はりとともに手技療法を使うこともあります。

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基本的に子供が嫌がるような怖いことや痛いことはしません。

小児はり、手技療法も寝てしまうような心地の良い施術です。

小学生の高学年の場合は相談した上で刺す鍼を使うこともありますが、嫌であれば無理に使うことはありません。

小学生ぐらいまでは「小児はり(大師流)」という専用の道具を使います。体表をなでるように使い刺すことはありません。

小児針を使います。チック症、和歌山県橋本市、五條市、紀の川市、岩出市、かつらぎ町、九度山町から来院多数

小児はりについては以下のページもご覧ください。

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養生

疲労をためないことが大切です。

塾や習い事が多い場合は時間を減らしてゆっくりできる時間を増やすことも大切です。

体の緊張とも関わりますのでリラックスできる環境を作ること、適度に体を動かしたり、趣味などを楽しむことも大事です。

ただ、ゲームなどじっとしているだけのことは逆効果の場合もあります。

そして何よりこれが大事です!

お子さんのことが気になっても心配しすぎない。

両親が心配している様子がかえって本人のストレスになる場合があります。

自宅ではなるべく症状のことは指摘せず。普通に向き合ってあげてください。

症状がいつ強くなる、軽くなるのかを観察してください。傾向がわかると改善の糸口になる場合があります。

結語

チック症は、施術によりスムーズに改善していくケース、なおりはしないけれど症状が軽くなるケース、なかなか改善しないケース、なおっても再発するケースなどがあります。

長い経過でみると成長とともに改善することが多い症状にはなりますが、すべての方がすぐによくなっているとはいえない症状にはなります。

症状がでたばかりだとスムーズに良くなっていくことが多いですが、長期的に症状がでている場合は改善が難し場合もあります。

それでも施術により体が軽くなった、息がしやすくなった、痛みがなくなったなど、施術により体の楽さを言われることが大半です。

早くなおるように全力で施術をさせて頂きますが、気長に様子をみていく必要があることもご理解ください。