和田先生の日々雑感(24)「顎関節症が3分で改善」

和歌山県橋本市の東洋医学に強い鍼灸院です。肩こり腰痛の整体院です。
和田先生の日々雑感(24)「顎関節症が3分で改善」

2017年10月26日(木)

こんにちは、東洋医学ライフを提案する蓬庵の和田です。

治療を進めていくなかで、「ちょっといいですか?、実は○○な症状もあるんです。」というように最初に聞いてなかった症状がでてくることもよくあります。ふと思い出したり、こんな症状も治るのかな?と疑問に思って聞いてくれたり、信頼関係ができてくる中でいいにくいことも相談してくれる場合があります。

とくに若い女性は痔や女性特有の症状などは話しにくい場合もあるようです。

今回は「顎関節症(がくかんせつしょう)」についての相談でした。治療がほぼ終わったときに相談されたので数分での対応でしたが大幅に症状が改善しました。

顎関節症にも、口を大きくあけれない開口障害、コキコキなど音がある関節雑音、顎の違和感や痛みなど複数の症状があります。西洋医学的な治療としては痛みがひどければ痛み止めや、歯科でのマウスピースがスタンダードな治療になります。マウスピースの効果はある方とない方がいるようです。

昨日の患者様の30代半ばの女性ですが、口を大きくあけると顎のひっかかり感と、口を閉じるときにコキンという音がある状態でした。

顎関節症の治療は東洋医学的では経絡(けいらく)や内臓から考えていきます。

大きく関連していると思われるのは足陽明胃経、手太陽小腸経、また上歯は足陽明胃経、下歯は手陽明大腸経という考えもありますから大腸経も考えられます。

また、原因や関連する症状として歯の食いしばりや歯ぎしりも考えられます。内臓からみていきますと歯の食いしばりや歯ぎしりは肝の臓の病である肝鬱気滞(かんうつきたい)も考慮する必要がありますし、関節があまく顎がはずれやすいなどとなると腎の臓の症状である腎虚も考えていくことになります。

肝の臓は「筋」に深く関係し、肝鬱気滞(かんうつきたい)はストレスや過度の緊張などが深く関係します。実際、肝鬱気滞の方は歯ぎしりで顎や側頭部の筋肉がとても硬くなっていることが多く、顎関節症の原因になっていることもあります。

腎の臓は「骨」に深く関係し、腎虚は老化・慢性疾患・病後・術後・疲労がたまっているときに多くみられます。このタイプが原因の場合は症状が慢性的にあり高齢の場合は改善が難しい場合も多くあります。

まず私がアプローチするのは足陽明胃経からすることが多いです。顔の顎のラインに経絡が流れています。

胃の経絡

足の陽明胃経の経絡図

今回は足の三里穴に刺鍼、膝のお皿といわれたりする膝蓋骨のモビライテーション(少し動かして動きの改善)をしました。

臨床経験の中から膝蓋骨と顎との関連が深いと感じていたのでが、顎関節症の手技として膝の調整をする先生も多いようです。私のは上下左右などに動かして動きの悪い動きを改善をするだけで専門的にされてる先生からしたらお粗末なものだとは思いますが(^^;)

膝蓋骨

膝蓋骨

それだけでもひっかかりが随分とましになりました。その後に顎の動きや顎の硬くなってる筋肉を確認して、数ミリほどの深さで顎に鍼を直接しました。これにより症状はほぼ改善し大きな口をあけてもひっかかりやコキンという音が改善されました。

「あれっ?全然違う!、ひっかからない。」とても驚かれていました。

治療時間は3分ほどでした。ただ、顎関節症は治療直後はよくても戻る場合も多くありますので継続した治療が必要な場合もあります。今後も経過をみていきたいと思っています。