症状シリーズ「めばちこ」「麦粒腫」「ものもらい」

「めばちこ」を早く治すにはお灸が有効!

症状シリーズ「めばちこ」「麦粒腫」「ものもらい」

ここのところSNSの投稿で「めばちこ」で困っているという投稿を見たので書いてみます。実は「めばちこ」も鍼灸治療で早く改善することができます。

「めばちこ」って何?

まず、「めばちこ」の説明をしましょう。私が住んでいる和歌山県橋本市もそうですが、関西を中心に目のまぶたにできるできものです。正式な名前は麦粒腫(ばくりゅうしゅ)といいます。関東では「ものもらい」とも言われます。

「めばちこ」の原因

まぶたにある脂をだすマイボーム腺という皮脂腺や、汗を出す汗腺に細菌が感染して起こる急性の化膿性炎症です。主に原因となるのは黄色ブドウ球菌の感染といわれています。体のあらゆる場所にいる感染力の弱い細菌のため健康な状態であれば感染しませんが、免疫が低下しているときに感染することがあります。

さらに細かくわけると2種類にわかれます。

①外麦粒腫・・まぶたの外側に出来る麦粒腫でまばたきをした時に異物感がでます。

②内麦粒腫・・まぶたの内側に出来る麦粒腫で痛みを伴います。

似た症状のものに霰粒腫(さんりゅうしゅ)というのもあります。

①麦粒腫(ばくりゅうしゅ)・・まぶたに最近が感染して膿がたまった状態です。

②霰粒腫(さんりゅうしゅ)・・まぶたに脂がたまった状態です。

「めばちこ」の治療

抗生物質の点眼薬(目薬)か内服薬が中心となりますが、切開して膿をだす必要がある場合もあります。数日から長くても10日ほどで完治します。

「めばちこ」の予防

1、目の周りを清潔にする。汚い手でこすったり、汚いタオルで拭かないように注意する。

2、化粧はきちんと落とすようにする。調子が悪いときは化粧をさける。

3、ストレスをためないように注意する。ストレスにより免疫が下がります。

4、寝不足にならないようにする。疲労がたまっているときも免疫が下がり感染しやすくなります。

5、食べ物に注意する。アルコールの飲みすぎ、刺激物、脂っこいものや甘いものの食べ過ぎに注意する。

「めばちこ」と東洋医学

中医学では五臓六腑の「肝の臓」は目に開竅(かいきょう)するといわれており、目の疾患は「肝の臓」の不調が深く影響していると考えられています。「肝の臓」と感情では怒りが深く関わりますから、イライラしていることも原因になるかもしれません。

また目の部分ごとに五臓が配当されています。それで見ていきますと、まぶたは「脾の臓」が配当されています。「脾の臓」は消化吸収に関わります。そのため、アルコール、脂っこいもの、辛いもの、甘いものの摂りすぎにより脾胃に熱毒が蓄積することにより、その熱の邪が上攻すると「めばちこ・ものもらい・麦粒腫」になると考えられます。

ですので、症状が出ている時にはアルコール、脂っこいもの、辛いもの、甘いものを避けた方が早く治ります。また、早く寝て疲労をためないようにすることも大切です。

目と五臓の関係

目と五臓の関係

「めばちこ」と鍼灸治療

中医学の弁証にしたがって体の調子を整える方法もありますし、昔から特効穴として使われるツボにお灸をする場合もあります。「めばちこ」に有名なツボには二間穴(じかんけつ)というのがあります。二間穴は私も使いますが、実際によく効きます。二間穴には複数のツボの取り方があります。

経穴名:二間穴
所属経絡:手の陽明大腸経(榮水穴)
取穴部位:第2中手指節関節の下、橈側陥凹部にとる
知覚神経:橈骨神経浅枝

『十四経発揮』:手の大指の次指の本節の前内側の陥中に在り
『甲乙経』:手の大指の次指の本節の前内側、陥なる者の中に在り
『霊枢』:本節の前二間、榮と為す

沢田流の二間穴

私は沢田流の二間穴をよく使います。沢田流の二間穴は人差し指をまげて第二関節の横紋(シワ)の端にとります。

めばちこを自分で治す

沢田流の二間穴

昭和の名灸師といわれた深谷伊三郎先生によると、二間穴には神効があり「半米粒大で、まず五壮施灸してみる。痛みはこれでほとんど消えていくが、もし痛むようであったら、もう1回五壮を施灸する。そうするとまぶたまで軽くなってくる。」と名灸穴の研究にあります。

お灸のもぐさ

お灸に使う線香ともぐさ

お灸をうまくできると、その場で異物感やゴロゴロ感、まばたきをしたときの痛みががましになってきて、翌朝には腫れがひいていることも多いです。私見では細く硬くひねった糸状灸というプロが直接ヒフにやるお灸で、少しキリっとする熱さでお灸をするのがよく効くように感じています。

せんねん灸などの市販のお灸でもよく効く場合もありますので、よかったら試してみてください。

せんねん灸 お灸

台座灸は市販されています。

過去に書いたブログ記事

先週に中学生の男の子が、めばちこができたというのでお灸を使いました。自閉症をもっており、いつもは小児はりと打鍼を使って治療をしています。

あっ、「めばちこ」わかりますか?、関西では「めばちこ」ということが多いですが、正式名は麦粒腫(ばくりゅうしゅ)といい「ものもらい」のことです。

ゴマぐらい小さいけどキリッと熱いお灸を、特効穴である澤田流二間に5つ、ツボの反応が強い側のみにやりました。手、足、脇、背中は緊張の汗でベタベタになっていました(^^;

治療後にはまぶたの腫れがましになっていたので、よしよしと思っていました。今日お母さんと一緒にこられたときに、お母さんが本当にすぐに治ったのでビックリされていました。

お母さんは看護師をされています。「眼科医や目薬よりすごい。眼科医は薬をだすだけで治せない。目薬でもこんなに早く治らない。」と大絶賛してくれていました。

二間のお灸は本当よく効きます。多くの場合、お灸をしたら痛みやゴロゴロした感じがましになります。また個人的には口内炎にも効果を感じています。やっぱりお灸は効きますね♪

画像の赤丸が澤田流二間です。せんねん灸などの簡易のお灸よりは、直接する熱いお灸の方が効くように思います。

2015-06-30

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